リーガル パンチドキャップトウ オールソール修理

こんばんは!サブリナシューシャイン四谷工房からりんです。

本日の修理事例はリーガルのオールソールです。

リーガルの靴はとにかくダシ縫いが強いテンションで縫われていて、バラす時に抜きにくい!(ダシ縫い:アッパー革部分と靴底を縫い留めるステッチ)
すなわち、履きこむうちにたとえダシ縫いが切れてしまっても、靴底が剥がれにくいということになります。
国産の革靴は比較的縫製が緻密で均整がとれています。
海外ブランドのレディメイドなんかですと、製造段階で縫いがかなり乱れてる個体も割と見受けられます。
これは国民性による部分も多いのではないでしょうか。
日本人はディテールやスペックにこだわるきらいがありますので、そういった差が目につくのかもしれませんね。(無論あくまで既製靴の中での話です)

余談ですが、
筆者がかつて自動車整備士として働いていた頃、先輩から聞いたジョークがあります。

「ある人が車からオイル漏れするって車屋へ行ったんだ。するとこう言われたんだ」

日本人メカニック:『ええ!オイルが漏れてるって⁉︎大変だ、今すぐ直さなくっちゃエンジン焼き付いちゃう!』

アメリカ人メカニック:『ん、オイルが漏れてる?そりゃつまりまだオイルが入ってるって証拠さ!漏れなくなったら持ってきな!HAHAHAー‼︎』

ジョークとは言え、腑に落ちる思いもありました。
規格や仕様に対して、厳密で繊細な日本人とは対照的なスタイルですね。
USワークブーツ愛好家の多くは、むしろこのおおらかな雰囲気こそ魅力と語りますね。
多少の粗はご愛嬌。

さらに余談ですが、通常エンジンオイルを交換する際、古いオイルを抜ききってから新しいオイルを充填します。
しかしドイツのフォルクスワーゲンにはエンジンオイルを抜く栓(オイルコック)がありません。(※旧車の話ですので近代のモデルは違うかもしれませんが)
ではどうやってエンジンオイルを交換するのか⁉︎新人の頃に先輩からクイズを出されましたが、ギブアップしてしまいました。

正解は「交換しない」でした。
燃焼室にオイルが上がってきてガソリンと一緒に燃えてしまうので、古いオイルはどんどん減っていくのです。
ゆえに新しいオイルを継ぎ足し続けるという老舗の鰻屋方式。オイル漏れでピィピィ言う次元ではありません。
恐るべし工業大国ドイツ。
その発想は無かった。

閑話休題。

今回はオーソドックスなグッドイヤー製法のオールソールです。

靴紐交換&靴磨きもしてありますので、靴底のみならず、アッパーも見違えるように綺麗になりました!
長く愛用することを前提に作られたものは、その復活もまた鮮やかなものですね!HAHAHAー‼︎

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